広島市はオリンピックの誘致の検討を行っておりましたが、私は東北地方の復興をオリンピックで再現することが東北地方のみならず日本の復興につながるのではと考えたことも・・・。
その仙台市は地下鉄南北線を1994年に全線完成させ、現在は震災にも負けず、工事を再開し、約2700億円かけて平成27年の開業を目指しております。
仙台市と広島市の違いは仙台市が政令指定都市の象徴として地下鉄を位置づけたのです。札仙広福のうち地下鉄がないのは広島市のみです。
しかし、全国の地下鉄の経営状況は700、800万人の都市人口を抱えている都市でさえ厳しく,東京メトロ以外は苦戦です。仙台市も日本一高い運賃になっていますが、利用客は広島市のアストラムラインの2倍から3倍です。
私は、近郊型の公共交通機関の要は地下鉄であると考えます。
日本の発展は、均衡ある都市の発展であり、東京一極集中は限界に来ています。その為にも、国の施策において、地方の声を真摯に聞くことです。
国は、LRTの推進を唱えていますが、これはごまかしのように思えてなりません。根本的な交通体系や国民意識の見直しがなければLRTが推進できるとは考えにくいと思います。
昨年広電は路面電車の所要時間を変更されました。所要時間が長くなったわけです。今まで、広島市は路面電車の速達性や定時制についての検討や予算組をしておりましたが、所要時間の変更を聞いてなかったようです。
私が告げると、当局は知らなかったようで、広電に注意したとのことですが、この程度です。広島市も手詰まり。民間企業の広電は企業経営優先。当然のことですが。
9月議会に提出されている路面電車の軌道敷緑化ですが、原爆ドーム前電停40Mを緑化するそうです。説明として《魅力的な都市景観を形成することで、第26回全国菓子大博覧会・広島を一層盛り上げるため、その一部区間を先導的に整備する》とのことです。
予算は、1650万円で、半分の825万円は国の予算、残りの825万円は市の予算です。
悪いことではありませんが、先導的と云うからには今後の予定もあると考えますが・・・。しかし毎年の維持管理の負担を考えると、もっと先に緑化するところがあると考えますが。例えば市民の協力も得やすい平和大通りのリニューアルに備えての緑化や校庭の緑化とか。
仙台市の地下鉄の様に、やるからには、何のために軌道敷緑化が必要であるとの説得力を持って、全線軌道敷きの緑化をやるんだという意気込みがなければ、何のことやらとなります。
軌道敷緑化の効果が広島市の活性化にどう影響するのかがカギです。
このことについて広電のコメントが聞こえません・・・。
以下の写真をクリックして確認してください。
以上が広島市の軌道敷緑化の現状です。これだったらやらないほうが・・・。